失敗を防ぐ工夫

天体写真は一度はまってしまうと 次々に試練が立ちふさがります
ポータブル赤道儀SWAT350を購入したことで せっかく買ったのだからと難しい事にチャレンジしてしまう

今300ミリくらいの望遠レンズで星雲とか星団を撮影するのには 大体成功するようになった
でも 野鳥を撮影しようと買ったシグマのズームレンズ600ミリで天体撮影しても少し流れてしまうのだ
カメラはAPS-Cサイズなので600ミリは35リフィルム換算では960ミリに相当する
これで長時間撮影だから 撮影はすごい慎重さが要求されるまさに腫れ物に触る感覚で操作する

これは12月7日にやってみた実験である 月が大きいので単にオートガイドの実験である
すばるM45を600ミリで撮影5分間オートガイドした実験で撮影された1枚である
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全ての星が右に少し流れている 失敗写真だ

赤道儀の回転を止めて数秒間撮影した像が下である
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ガイドしたつもりの写真のずれは赤経方向に動く方向とまったく違う方向にずれている
このSWATを開発し販売しているK社長に尋ねてみた いろいろ原因が考えられるので
とにかくすべての考えられる対策をやってみた

まず 三脚の脚の下にゴムがあるのがまずいのではと思われる
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これは化粧コンパネの上に三脚をおいても三脚の脚が丸い袋ナットになっていて動きやすいので
自分で薄いゴムを滑り止めに貼ってみたのであるが Kさんはゴムはまずい 硬いものがいい


三脚を降ろしてみる 薄いゴム板がこんなに変形していた
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硬いものをと ホームセンターで見つけたレンガ状のものを1個95円なので3個買ってきて置いてみた
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全体の高さが数cm高くなり ぎりぎりで作った発泡スチロール天文ハウスの天井が当たる可能性がある
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買って来たレシートを見たら「クレイペーパー」という品だ 何だろう調べたらもともと紙粘土みたいなものか
これは欠けるか水がしみ込んでしまい変形するかもしれない

他の物にしようと倉庫を探して昔作ったドブソニアン望遠鏡で使っていたアルミアングルがあった
ちょうどボルトの穴があるところを短く3枚切り出した
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このボルトの穴に三脚の脚の先端の袋ナットを入れれば大丈夫だろう もう絶対動くことはない
アルミアングルの片面にはボンドを塗ってコンパネに貼り付けたのだ
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下のコンパネからターンバックルで引き合っているから地震があっても動けないと思う
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今度は赤緯軸のバランスを完全に取ることを考えた
前から見て右にオートガイダーに使うガイド鏡がある これでは右が重くなる バランスをとるため
不必要になったものでバランスをとるように工夫した 左側に照準器を取り付けられるようにした
これは左右に動かせる 別にこのスポッチングスコープでなくても良かったのだが 役にも立つかもしれない
今は使っていないので廃品利用だ
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システムを上から見ると 前後のバランスはアリミゾアリガタでスライドさせてバランスを取る
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以前小型カメラで飛んでいる野鳥をこのスポッティングスコープで狙おうと思って買ったものだが
結局小型デジカメでは使えるものではなく やはり一眼レフのファインダーで鳥を追いかける方が良かった事がわかり
今では使っていなかったが 思わぬところで役に立つことになった
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このくらいで左右(東西)のバランスは取れている 実際にガイドするときはさらにバランスの重りを左先端まで動かし
東側を重くする これはウォームギヤのバックラッシュをなるべく少なくする為だ
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短いズームレンズではフードが邪魔になるので 別に自作したアリガタレールに載せる
このアリガタレールにはカメラの向きを自由に回転させる台もついているのだ
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キャノンの望遠レンズでは 問題ない前後のバランスだけ取ればいい
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シグマの望遠レンズ600ミリに伸ばすとレンズ鏡筒のたわみも心配なので動かないようマジックベルトで締め上げて置く
赤緯微動ネジのストッパーである赤いネジも撮影時微動が終わったら締め付けしておく
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どこに向けてもバランスが取れるはずだ あとはすべてのネジ類を絞めつけておく事が大事だ
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こうして2日かかってやり直した SWATで同じすばるM45を撮ってみた
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オートガイダーM-GENのモニター画面
画面右上にスバルが分かる 今度はガイド星を下の方の星でやってみる
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星がモニター上でこのくらいの大きさがいいようだ
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まだはっきりと決まっていないがここまで慎重にやったおかげで 600ミリでオートガイド成功した
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一応星が点像になっている
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ベランダから浮かせていても それでも震動が伝わると下の写真のように星がダルマ状になるから
撮影を開始したら終わるまで近づいては駄目である
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とにかく 600ミリ(960ミリ)で撮影するには とことん慎重に扱う事が大事だったのである




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