ファインダーを作る
天気が悪いのと月の関係などで 最近天体写真は撮っていない
6月26日当地もやっと梅雨入り宣言が出て朝から雨である
暇なので暗視野ファインダーを作る事にした
下の写真3枚は最近自作したポタ赤道儀用のファインダーとM-GENオートガイダー取り付け部分の写真だ

これには5cm7倍 既製品のファインダーを付けている でもまだ作ったばかりで試してない

カメラレンズは真ん中で左がファインダー

上記のファインダーは暗視野ではないので
暗視野ファインダーの方が使いやすいかなと思って自作する事にした
30年も前に買った5cm径の双眼鏡を昔分解し そのレンズを外しいろいろ遊んだが その古い5cmレンズを
自作ファインダーの前玉にした 雨樋のプラスチック部品にそのレンズ枠が大体収まったのでこれを使う
レンズは傷だらけのレンズである

ファインダー鏡筒はボール紙である 金属は自分が加工できないしボール紙とボンドで全部作る
黒いレンズフードもボール紙である

鏡筒に入るよう これまたボール紙で接眼鏡部分を作る

ファインダーを固定できるように3ミリ厚のアルミ板2枚重ねて6ミリ厚にしてネジ穴をタップで開ける

暗視野ファインダーにする為赤いLEDを接眼レンズに取り付けた

接眼レンズに十字線を張ったがこれが一番難しい 最初ソックスの糸をほぐして絞り環に1本の糸を張るが
両目とも白内障で眼内レンズであるから繊維が全く見えず作業はとても困難だ
結局もう1本はあきらめてミシン糸の撚りをほどいてその内の1本を使ったが見えるので太い
これを赤いLEDで照らすのが暗視野照明なのだ 十字線より奥に見える赤い場所がLED先端だ
十字線を暗い視野に赤く浮かび上がらせたいという欲張りなアイデアだ
暗い視野でないと星が見えないからだ

接眼レンズは昔から持っていたケルナー40mmである 大きいから工作しやすいと思った
対物レンズの焦点距離は測っていないが200mmくらいだ 倍率は200÷40なので約5倍になる

ファインダーの鏡筒に挿し込む

LEDの電源は単4電池2本で電池ケースを接着

三脚に付けて覗いてみた

絞り環の位置が悪かったので十字線は縦の太い方しか写っていないが目では横糸もみえるので使えるだろう
但し闇夜で試してないので十字線が赤く見えるか確認していない 太い糸は赤く見えそうだ

使うつもりだった5cm7倍の既製品ファインダーの重さ 約380g

自作した5cm紙製ファインダーだが直径が太くなった 電池をいれてほぼ同じ重さ

両方を並べて比較 最初の既製品のファインダーは塩ビ管の一部にナットを埋め込んだので
今回の方が安定してるかも 長さはほぼ同じで太さは紙製の方が太い

ファインダーの瞳径を比較した
既製品は7mm 自作は10~11mmくらいだ 真っ暗でも人の瞳孔は7mmしか開かないから7mmが最適
11mmあるから明るくなるわけでは無い 視野が少し広くなる分使いやすいかもしれない

自分がポータブル赤道儀に使おうと思う先日作った架台に取り付けてみた

口径5cmで倍率5倍の贅沢ファインダーが完成した
ポタ赤道儀で600mmの長焦点で天体撮影する場合天体がカメラのファインダーではほぼ見えない
このファインダーでカメラが向いている方向を確認するため試作した ただし逆点像なのでどうなるか不安
自作のボール紙製のファインダーだが 自分の撮影システムはほとんど自作である 慎重に使いさえすれば
これで十分用を成すと思う ただしファインダーに微動装置はないので最初きちんとカメラの向きと
ファインダーの向きを合わせて置くことが重要になるだろう使えるかまだ分からない
早く梅雨が明けないかなあ 昨日梅雨入りしたばかりなのに 今日にも令和最初の台風が来るかもしれない
我が家のベランダ天文台が吹き飛ばされないか 心配だなあ