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天文講座聴講

9月22日秋分の日でした この日「大分学研究会」の日でした参加するつもりでしたが
結局私が参加したのは 大分市コンパルホールで開催された 「日本天文学会の公開講座」でした
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日本天文学会の今年の年会は先日大分大学で19日から21日の3日間天文研究者が集まって開催されたそうです
22日には一般の方々を対象にした公開講座が なんと地方の大分で初めて開催されたのです
天文ファンだった私としては どうしてもこちらに参加したかったので 今回の大分学研究会は不参加でした

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午後1時前コンパルホールのホール前に着きます 会場では大分天文協会の会員による天体写真展もありました
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天文ファンで会場は8割~9割がた埋まりました 入場無料で予約も必要なかったからです
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最初の講師は 東京大学の鹿毛(かげ)敏夫先生です
鹿毛先生は 天文学者ではなく 古文書を解読する専門家です
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講演のタイトルは 麻田剛立と江戸の天文学 です
麻田剛立は大分県の杵築出身(1734年生まれ)で杵築藩の藩医で解剖学者でした
39歳のとき杵築を出て大阪に出て医者をしますが数多くの日食月食を観測しています
月面には数多くのクレーターがあり コペルニクス や ケプラー やアインシュタインといった
世界的に有名な学者の名前がつけられています 唯一日本人の名前がついたクレーターがあります
ASADAというクレーター(直径12km)です もちろん江戸時代の麻田剛立の名前からです
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麻田剛立の解剖スケッチより
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麻田剛立がオランダ人から購入したイタリア製の反射望遠鏡でスケッチした日本最初の月面図
このとき麻田剛立は月を「土塊」でもなく「水」でもなく「水気」でもない物体と表現しています
またクレーターを見て「とても重い水疱瘡にかかった人のようだ」と比喩表現しています
このスケッチも故郷の三浦梅園に送っています
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ところで 映画「天地明察」が滝田洋二郎監督の最新作で全国一斉公開されています
近いうち絶対見に行こうと思っています
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この映画の主人公の安井算哲 後の渋川春海(1639~1715)がそれまで使っていた中国の暦が
間違っていると江戸幕府から命じられ天体観測をして日本初の暦を作るのですが
その幕府の暦もずれが生じているのを その後指摘 麻田剛立が正確な作暦法を確立したのです
また幕府が発表した日食開始時刻が数分違っている事も指摘しています
精密な天体観測をおろそかにする幕府天文台の役人を医者である麻田剛立が外から批判したのでした
また 大阪に日本初の天文塾「先事館」を開いて
 高橋至時ら優秀な天文学者を育成しました
伊能忠敬はこの高橋至時に天文学を学び正確な日本地図を作り上げることに成功したのです

故郷の三浦梅園は麻田剛立より先輩でしたが 天文の知識は麻田剛立から学んだそうです
麻田剛立が三浦梅園に送った手紙に 今年より八年後の正月に日食が起こることを予言した
手紙が残っており その通りだったそうです 当時8年後の完全な時刻もぴったりの予想だったのです
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麻田剛立は1757年豊後杵築で最初の月食を観測しその後40年間に50件の日食・月食を観測しています
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当時使っていた渾天儀(こんてんぎ)
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渾天儀の水平の輪のくぼみに水を張り水平をだしていたそうです
またそれまでは円周の角度を中国から伝わった1年の365度25分にして観測していましたが
1775年から西洋式の円周の角度を360度に変更して 西洋の観測結果と比較できるようにしています
中国式から新しい西洋式観測法に変えたなど進歩的な考えの持ち主でした
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頼山陽の父である頼春水は大阪で麻田剛立の月食観測を見学し月食が幕府の官暦と違っており
麻田剛立の予想した時刻にぴったりだったことに驚いています
官暦がずれていることに世間は気づかされるのです
下はこの時代の観測風景の図 孫弟子の伊能忠敬もこの方法で星を観測し全国の位置を測量したのでした
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鹿毛先生は子供向けに出された本
023784.jpg 大人向けに出された本はこちら
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次ぎの講師は 太陽研究の第一人者 京都大学の柴田一成先生です
テーマは 太陽でスーパーフレアは起きるのか
先生によると黒点の正体は強力な磁石だそうです
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太陽は一番身近な天体ですが 黒点がなぜ出来るのか 多くの事がまだ謎だらけだそうです
京大の宮本先生が太陽のコロナの温度は100万度以上だと発見しましたが 超高温になるのか分かっていません
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強烈な時期嵐が来ると停電を起こすそうです
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衛星も落ちたりします
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航空機が落ちたり 通信が不能になったり パイプラインが破損したりもするそうです
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もちろん数万年に1回の強烈だと生命の危険性もあります
過去の恐竜の絶滅などもスーパーフレアのせいかもしれません
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その危険性があるため 東日本大震災でもわかるように いつ起こるかわからないが
いつかは起こる危険を防ぐため 宇宙の太陽フレアの予報も今後確立していく必要があるが
望遠鏡など多大な設備投資が必要になります
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宇宙の研究にご理解をください
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最後は 国立天文台の 田村元秀先生です
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テーマは 第2の地球を求めて
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宇宙は想像できなくらい広い
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特殊な方法で惑星がありそうな恒星は2010年までに500個見つけたそうです
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惑星を見つける ここからの話は専門的でかなり難しい話でした
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にほんの「すばる」天文台も貢献しています
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専門の衛星もNASAが打ち上げています
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なんと 恒星の3割に惑星がありそうだということにはびっくりです
我々の住む銀河系だけでも1000億~2000億の恒星があるのですから その3割に惑星があれば
どこかに宇宙人はいそうですね
そんな銀河系宇宙が宇宙全体では1000億個以上あるのです ただあまりにも遠すぎます
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我々が住む地球は水が液体の状態であり大気圧もあり生命のすめる丁度よい位置にあるのです
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最近生命のありそうな惑星が見つかりましたが遠すぎて詳しく観測できません
地球のように生命居住可能な惑星をハビタブルプラネットと呼ぶのだそうです
この広い宇宙にそんな惑星がいくつあるのでしょうか わくわくする話題です
中学生の頃「禁断の惑星」というSF映画を見た事を今でも思い出します
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今後30mの望遠鏡もそのうち出来るそうです
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私も 子供の頃から星を見るのが好きでした 大人になって42歳の頃念願の自分の観測所
を持ちましたが 体を壊して数年後望遠鏡も手放しました
私の天体は趣味の範囲でほんの素人ですクリック
こうして3時間にわたり専門家のお話が聞けたことは大変ありがたかったです



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